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先日、三重県松阪市にてフェモラータオオモモブトハムシを採ってきました。
http://mushikurotowa.cooklog.net/Entry/275/

そして先月23日、「フェモラータオオモモブトハムシを食べる会」
もとい
「第一回 Palermo 昆虫料理試食会」を開催しました。

         
今回のテーマは初心者向け、ということで

「昆虫の見た目を、昆虫じゃない食材でどうにかする」
というワークショップ型の設計にしてみました。

また、
関東で実施している昆虫料理研究会の方式と異なるのは
「シェフがいる」ということです。

このPalermoのシェフ、
私の神戸の先生と昨年に知り合いになっていて
レシピや食品としての扱い方がわかれば昆虫食を
提供してみたい、とのことで、

この度、私が間に入ってコーディネイトしました。

とても気持ちの良い方で、世界各国を旅して修行を積んでおり
料理の腕は抜群です。
また、スパイスとフレーバーの使い方が多国籍で抜群なのです。

ということで、
限定コラボ品として

「タガメと生絞りショウガのジンジャーエール」と
「カシャーサソーダ」を開発していただきました。

昆虫食会でよくやっていたのは、ウォッカなどの香りの少ないものと
タガメ香料を合わせていたのですが、
今回は「合うフレーバー」を見つけていただいたおかげで
はじめからその飲み物にタガメが含まれていたような
すごいマッチングとなっていました。





さて

「昆虫は見た目が悪いから食べられない」

よく言われます。

なのですりつぶせば食べられると。


ですが今回はすりつぶすことによるデメリット、
つまり食感の喪失がもったいなかったので

「他の食材を昆虫に似せる作業をする」
ことで見た目の悪さを相対的に減らす取り組みをしてみました。

材料はサラダ用マカロニと
カキノキダケです。

それぞれを時間差で茹でて
マカロニの穴にカキノキダケを通します

そしてカシューナッツを加えて

できたサラダがこちら。

もう
フェモラータオオモモブトハムシ幼虫がどこにいるか
見分けがつきませんね。

そうなんです。
「高度に発達した料理は昆虫と見分けがつかない」
のです

我々は常日頃から、昆虫と見分けがつかないものを食べています。

そして、昆虫の味は基本的に穏やかなため、
そのキャラクターは普通の食品の組み合わせで
ほとんど説明できます。

フェモラータオオモモブトハムシは

塩なしピスタチオのペーストをイクラの皮につめたもの、
で説明できます。

なので皮を壊さずに塩分を追加することが調理のコツだとわかりました。


あとはナシゴレンにイナゴ醤油の搾りかすを乾燥させてふりかけたものと

ドライフルーツトマトとチーズケーキスイーツに、イナゴソースのジュレをかけたもの
エリサンのミノムシ揚げ
そしてタイ産のカイコとコオロギのスナック



おいしくいただきました。
参加者の反応も好評をいただきまして
少しでも調理に参加して「食材に慣れる」という時間を設けると
満足度が高くなる気がします。



今後は量を多くしてモリモリたべるニーズとか
逆に姿をなくした粉やペーストとして食べるとか

なんらかの方向性や意味をもったチャレンジとして、
試食会を開催していきたいと思っています。

ということで次回告知!

急ですが今週末です。

タイ産の養殖トノサマバッタパウダーを手に入れまして

食材として試作と味見を繰り返し、
試行錯誤した結果をみなさんと共有したいと思います。

「特集 むしのこな」

前回と同じで摂津本山駅近くのレストラン Palermo

時間は15時から17時です。

参加希望の方は
こちらのフォームにご記入ください。
http://goo.gl/forms/6ijcno1Gx7

お待ちしております。
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プロフィール
HN:
Mushikurotowa 
性別:
男性
趣味:
昆虫料理開発
自己紹介:
NPO法人食用昆虫科学研究会 理事長
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2008年「なぜ昆虫に食欲がわかないのか」研究を開始
食べたらおいしかったので「昆虫食で世界を救う方法とは」に変更。
昆虫の味の記載から、昆虫の特性を活かしたレシピの開発、イベント出展、昆虫食アート展覧会「昆虫食展」まで、
様々な分野の専門家との協力により、新しい食文化としての昆虫食再興を目指す。

2015年 神戸大学農学研究科博士後期課程単位取得退学
テーマは「昆虫バイオマスの農業利用へむけたトノサマバッタの生理生態学的解析」
2018年よりラオスでの昆虫食を含めた栄養改善プログラムに専門家として参加
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