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エゾゼミ Lyristes japonicus

茨城平野部では見かけないので、青森に先輩が帰省した際に採ってきていただきました。



模様がとりわけ美しいです。前胸背板のフチドリがアイヌの文様デザインを思い起こさせます。
北海道以外にも生息するセミですが、「蝦夷」の雰囲気が出ていますね。

味見 苦味が強い。香ばしさがあるがうまみがあまり感じられない。
クマゼミと近縁とのことだが、味はヒグラシのほうがより近い。「セミの苦味」と調理は
今後の対策事項になりうると思う。

セミといえば、
高村光太郎が「蝉の美と造形」という随筆を残しています。

引用
彫刻家はセミのようなものを作っているのでなくて、セミに因る造型美を彫刻しているのだからである。それ故にこそ彫刻家はセミの形態について厳格な科学的研究を遂げ、その形成の原理を十分にのみこんでいなければならないのである。

うむ

どんなアウトプットをするにも科学的研究・昆虫学は基本中の基本。
しっかり探求したいです。
そして、ただ知識や経験を貯めこむマニアになるだけではなく、
必ずアウトプットする、という最終目的をきちんと忘れないようにしたいものです。

アウトプットの手法は論文・書籍・このようなブログや芸術など
多岐にわたりますが、手法が違えば見方も変わります。
同じ昆虫を違う分野の人達が見比べ、楽しく、有意義な情報交換をしたいですね。
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無題
随分まめに、長い期間内容の濃い記事を投稿されていますが、昆虫に関して研究職の方でしょうか?また今後研究者に成ろうとなさっているのでしょうか?

今回の記事の情報交換、という点で誰とするのか、研究仲間なのかが気になります。
…虫をとってきてくれる知人にも気になりますが(笑)
X 2013/09/07(Sat)23:21:25 編集
Re:無題
コメントありがとうございます!
現在は研究者未満の学生です。昆虫食のテーマは
今のところメインではないので、このブログでオープンにして進めています。
今までの昆虫食研究は文化的な価値付けをするものであったり、既に他の用途で養殖化が
できているものしか使われず、昆虫の最大の利点である「種の多様性」が利用されてきませんでした。ただ、一人で昆虫種全体を網羅することは難しいので
昆虫学全般にわたって様々な研究者とつながっていくことが必要だと思っています。

そのため、食べない方を含め「昆虫学をされる全ての方」と情報交換したいです。
幸いにも研究の場が昆虫を主に扱う研究所なので、
虫好きの研究者に教わる事が多くまだまだ勉強中です。

このブログに引っかかる方でしたら大歓迎です!何か昆虫養殖や機能利用、昆虫食に関わることがありましたらまた教えて下さい!
【2013/09/08 08:55】
Mushi_Kurotowa
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プロフィール
HN:
Mushikurotowa 
性別:
男性
趣味:
昆虫料理開発
自己紹介:
NPO法人食用昆虫科学研究会 理事長
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2008年「なぜ昆虫に食欲がわかないのか」研究を開始
食べたらおいしかったので「昆虫食で世界を救う方法とは」に変更。
昆虫の味の記載から、昆虫の特性を活かしたレシピの開発、イベント出展、昆虫食アート展覧会「昆虫食展」まで、
様々な分野の専門家との協力により、新しい食文化としての昆虫食再興を目指す。

2015年 神戸大学農学研究科博士後期課程単位取得退学
テーマは「昆虫バイオマスの農業利用へむけたトノサマバッタの生理生態学的解析」
2018年よりラオスでの昆虫食を含めた栄養改善プログラムに専門家として参加
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