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とうとう200記事を突破しました。

長らくのご愛顧ありがとうございます。

突然ですが
パシフィック・リム見てきました。


初っ端のKAIJUが、
昭和ガメラの怪獣ギロンをオマージュした「ナイフヘッド」
灯台を尻尾で壊すという定番のゴジラ節炸裂。
余分な肉がブルルンと揺れる重量感、
煽りのアングル、周囲の構造物を利用したプロレス等、

特撮好きなら5分に一回の頻度で繰り出されるオマージュに
ニヤニヤしっぱなしだと思います。

CGを使いながら
特撮への愛があふれていて、これらのオマージュを
「パクリ」と非難するヒトはいないでしょう。
むしろ日本がこの映像を作るべきだった。と思います。

メキシコ生まれの特撮マニア、ギルレモ デル・トロ監督が
200億ドルの制作費をぶっこんでつくった壮大な二次創作、
ともいえるかもしれません。


さて。

昨年に
「特撮博物館」という催しが行われていたのをご存知でしょうか。

円谷英二監督らが一時代を築いた「特殊撮影」=特撮は

ミニチュアや逆回しなどの
人物描写では使わない特殊な撮影技術を駆使し
実物ではありえない情景を映し出す撮影のことです。


特に爆発やミニチュア撮影を駆使したSF作品は
大画面の映画との相性もよく、瞬く間にテレビにも進出
昭和の特撮技術は愛され、磨かれてきました。

ところが、CG技術が導入され
今回のパシフィック・リムのように
「予算さえあれば」特撮以上の特撮らしい映像が撮れる

となると、
残念ながら特殊撮影は
一線を退かなくてはなりません。

数多くの一線を退いた技術は
その経済的価値は減じたものの
洗練度は眼を見張るものがあります。

特撮、その技術を使って
何か面白いことが出来ないか。
CGでなく、小さい実物を
巨大に見せることでしか見せられない映像とは何か

一特撮ファンとして常々思ってきました。


と考えている時に、
こんなワークショップに当選してしまいました。




この度は、株式会社マーブリング・ファインアーツで募集した
特撮博物館特別イベント
「ミニチュア特撮課外講座 -ミニチュア特撮からミニチュアエフェクトへ-」へ
ご応募いただきありがとうございます。

厳正なる抽選の結果、ご当選されました。当日のご案内をお送りします。



この中で「ミニチュア撮影」の
カメラ側に必要な要素は

「広角・パンフォーカス」視野を広く、近くから遠くまでピントが合っていること。
            カメラの受光量を絞るので、ライトがめちゃめちゃ必要。
「高速撮影・低速再生」 視野内の自然落下は角速度でいうと
            小さいものは速く、大きい物は遅く見える。            

「アオリ」       目線が1.5mとすると、1/10ミニチュアでは15cm,1/100ミニチュアで
            は1.5cmの位置にカメラを置かなくてはいけない。そのため
            「アオリ」という低いカメラ位置から全体を見上げる構図をとる
             小さいレンズを使うか、地面より低い位置にカメラ本体を置く必要
             がある。

とのこと。
見てみましょう。




ここで使われたのは

虫の目レンズ、という
写真家・栗林慧さんが内視鏡を元に開発した
広角パン・フォーカスアオリ・マイクロレンズです。

これをつかうとミニチュア撮影が
アマチュアの技術で十分にできるとのこと。

更に、
フィルムでパン・フォーカスを得るためには
はセットが溶けるほどの光量に
絞りをかけまくることが必要だったのですが

カメラがデジタル化して
iso感度が向上したことから
自然光程度の光でも
パン・フォーカスでの撮影ができるようになったとのこと。

「いつ特撮やるの。今でしょ」
ということでした。

では、
「ミニチュア撮影に虫の目レンズを使うことが出来る」
のであれば逆に、

虫の眼レンズで撮影した虫の映像は特撮である
ともいえそうです。
いかがでしょう。
「蟲特撮」

こんな感じ




この「特撮」には
円谷式のあるテクニックを使ってみています。

「カメラと被写体を90度曲げる」
というものです。

本来は
模型飛行機を吊るす透明の糸、テグスが見えにくくなるよう
飛行機の「鼻」をつるすことで
画面上では飛行機の上部にテグスが見えない、
という裏ワザでしたが

今回は昆虫が正の走光性、負の走地性をもつことを利用して
カメラに平行に留まってもらう目的で傾けました。


実は
これを地面でやると、虫はあらぬ方向に向いてしまい。
ピントボケボケの映像しかとれず、
麻酔をかけると、ダラっとした生気のない印象になってしまいます。

ということで

昆虫の生態利用し、更に特撮技術をつかった

「蟲特撮」ってやってみたいですね。

簡単なものですと虫パニック映画とかで
使われていたのですが、

もっと虫を巨大に演出するような。。。。。
何か考えたいですね。


プロジェクションマッピングで
巨大な虫を出現させるとか。。。。

やれることは多そうです。

もちろんエンディングは
「撮影に使用した食材は全てスタッフが美味しくいただきました」

と書きたいですね。








今回使ったのは
そんな特撮を気軽に楽しめる

学研 大人の科学

「特撮USBカメラ」

パソコンと繋ぐ必要はありますが
けっこう楽しい映像がとれます。



メレ山メレ子さんも
つかってるあの!特撮カメラです。





























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海外でこんな昆虫食があるそうです
すでにご覧になっていたらすみません。ちょっと気になったので貼らせていただきます。
vanity URL 2013/10/19(Sat)00:06:58 編集
Re:海外でこんな昆虫食があるそうです
ありがとうございます!
「このチョコを食べるだけで食糧問題が解決するわけではないが第一歩としてよさそう」
というとてもよいコメントがあっていい感じですね。
モリモリ食べられるよう美味しいレシピが作りたいものです。
【2013/10/19 23:24】
無題
http://inu.watasan.jp/matome2/133/7368569.html
vanity URL 2013/10/19(Sat)00:10:04 編集
無題
いつも楽しく読ませていただいております
パシフィックリムの制作費が2兆円というぶっ飛んだ額になっていますよ(笑)
ドルの部分がいらないかと
通りすがり 2013/10/19(Sat)05:13:45 編集
Re:無題
お 直します!
【2013/10/19 23:24】
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プロフィール
HN:
Mushikurotowa 
性別:
男性
趣味:
昆虫料理開発
自己紹介:
NPO法人食用昆虫科学研究会 理事長
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2008年「なぜ昆虫に食欲がわかないのか」研究を開始
食べたらおいしかったので「昆虫食で世界を救う方法とは」に変更。
昆虫の味の記載から、昆虫の特性を活かしたレシピの開発、イベント出展、昆虫食アート展覧会「昆虫食展」まで、
様々な分野の専門家との協力により、新しい食文化としての昆虫食再興を目指す。

2015年 神戸大学農学研究科博士後期課程単位取得退学
テーマは「昆虫バイオマスの農業利用へむけたトノサマバッタの生理生態学的解析」
2018年よりラオスでの昆虫食を含めた栄養改善プログラムに専門家として参加
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