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「鱗翅目強化月間」としてお送りしているはずが
また更新が途絶えてしまいました。

今回はカレハガ  Gastropacha orientalis

枯葉のような美しいガです。


モフモフ感もなかなかのもの


左右どちらから見ても「奥に向って傾いて置かれた枯葉感」を演出することで
腹部のボリュームを隠しています。「ストライプは着痩せするデザイン」と似たものがありますね。
こちらは捕食圧から逃れるためガチです。

その幼虫は巨大な毛虫。まったく食べにくそうです。
(写真撮りそびれにつき検索して下さい)

毛虫といっても毒のあるものではなく
頭部の毒刺毛はヘラ状で刺さることはない(wikipedia)
と 謎の平和的進化を遂げているそうです。

このカレハガに注目すべきなのは
サクラを食草とする点。

定番の美味しい毛虫、モンクロシャチホコよりも大型で、
たっぷりたべられると思ったからです。

今回はサナギ。

繭と比較するとこんな感じ。


味見
最近美味しそうな昆虫は味付けなしで食べるようになってきた。
ポン酢が恋しくなるけど味と香りはよく分かる。

期待していたサクラの香りはほとんどなく、枝豆のような植物系タンパク質の旨味が強い。
エビガラスズメに似た青豆の豆腐の味。外皮はややカタイが噛み切りやすいので気にならない。

基本的にサナギになると食草の香りは減るものなので、
幼虫の毛をどうにかして食べておくべきだったかと若干後悔しましたが。。。

ともあれ美味しかった。今年の大型鱗翅目ではそこそこのヒット。
見ためが悪くて味が良い昆虫を見つけると満足度が高いですね。

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栗の木に発生している芋虫
こんにちは。
再度コメント致します。
今日、たまたま実家の栗の木に大型で薄緑色をした芋虫を多数見かけました。
個体差はあるものの数匹見たのを平均しても10㎝はありました。姿は栗の花に擬態したような感じで近くのコンクリートの橋の下には今回の題材であるカレハガのような大き目の蛹も幾つかひっついておりました。恐らくこの幼虫が蛹化したものだと思われます。
栗の葉を食べる幼虫、どうでしょうか?
私は専門的な知識が皆無の為、試食するには躊躇しております。
tomonari1122 URL 2013/06/13(Thu)13:20:31 編集
Re:栗の木に発生している芋虫
tomonari1122様、またコメントをいただき有り難うございます。
大型で薄緑色、というとヤママユガ科が考えられます。
昆虫食で有名なアフリカのモパニワームも、中国のサクサンも、インドのエリサンも
同じヤママユガ科で、カイコガ科に比べると非常に美味しいです。
ぜひ初チャレンジとしては推したいところですが、
かならず同定してからお試し下さい。
ヒメヤママユガとかは栗の花に近い気がします。

ヤママユガ科は堂々としているので、
擬態をしていないのかと思っておりましたが
栗の花に似ていますね。ありがとうございます。

昆虫は専門外の方からも
独自の視点から意見がいただけるので、
このような意見交換の場が楽しいです。これからもよろしくお願い致します。
【2013/06/13 23:55】
有難うございます。参考になりました。
昨日、ご返答頂いた内容を参考にしインターネットで調べてみたところ楠蚕と呼ばれる大型の蛾の幼虫であることが同定出来ました。
この種類が美味しく食べれると分かりましたので当ブログの調理法などを参考に一度試食してみたいと思います。

話は少し逸れ当方、岡山県在住ですが全国的にも楠蚕の大量発生による栗の葉の食害に悩んでいる方々がおられるとインターネットで検索中に知りました。楠蚕の駆除は栗を栽培される方々からすれば梅雨の風物詩のようなものだそうです。楠蚕が美味しく食べられる事が定着さえすれば大量発生しても農薬を使用する事無く除去されるようになると思いますし今まで害虫扱いされて使い道の無かったものを食材とする事で新たな価値を生み出せる日が来るでしょうね。
蟲とは違いますが日本ではナマコが珍味として多くの人に好まれているぐらいなので本当に美味しい昆虫の種類とその調理法が普及さえすれば我々庶民の食文化にも少しずつでしょうが浸透していくと思います。
tomonari1122 URL 2013/06/14(Fri)07:44:32 編集
Mushi_Kurotowa
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プロフィール
HN:
Mushikurotowa 
性別:
男性
趣味:
昆虫料理開発
自己紹介:
NPO法人食用昆虫科学研究会 理事長
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2008年「なぜ昆虫に食欲がわかないのか」研究を開始
食べたらおいしかったので「昆虫食で世界を救う方法とは」に変更。
昆虫の味の記載から、昆虫の特性を活かしたレシピの開発、イベント出展、昆虫食アート展覧会「昆虫食展」まで、
様々な分野の専門家との協力により、新しい食文化としての昆虫食再興を目指す。

2015年 神戸大学農学研究科博士後期課程単位取得退学
テーマは「昆虫バイオマスの農業利用へむけたトノサマバッタの生理生態学的解析」
2018年よりラオスでの昆虫食を含めた栄養改善プログラムに専門家として参加
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