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ミズカマキリ
と並んでよく見られる水生昆虫タイコウチ。 Laccotrephes japonensis
タガメの下位互換(笑)として
楽しんでいたかと思います。
英名:Water scorpionというんですね。
頭部がとても小さく、顔付近の脚や腕の構造が上半身に集約していく感じは
なるほどサソリによく似ていると思います。
味見
幼虫のためか。ミズカマキリより平たく、だいぶ柔らかい。
それでもクチクラがザラザラして口に残るので軽く揚げたほうがよいかと。
水生半翅目もなかなか味の多様性があり、開拓しがいがありますね。
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水生昆虫といえばこれ。どこにでもいるのがミズカマキリかと思います。
カマキリにそっくりですがカメムシ目。Ranatra chinensis
ド田舎の小学校に通っていた頃、プールの水は井戸水で、
夏にはいつも ミズカマキリが泳いでいました。
泳ぎがヘタなためか、いつも隅っこのほうに固まって数匹いたので、
プールのコーナーからザパっと顔を出すと、
ミズカマキリが水泳帽にトラップされて
トコトコ頭の上を歩いていることもありました。
それでもタガメは住んでおらず、そこから更に30km 上流の
県境の村で、展示されていたタガメを見て、うらやましいと思ったものです。
さて、味見。
華奢なので柔らかいかと思ったら棒状で結構固い。
甘みが強く、マツモムシと同様の優しい味。
ミズカマキリは臆病でなかなか捕食者としては奥ゆかしいのですが、
けっこう固いので防御がしっかりしているタイプなのかもしれません。
カマキリにそっくりですがカメムシ目。Ranatra chinensis
ド田舎の小学校に通っていた頃、プールの水は井戸水で、
夏にはいつも ミズカマキリが泳いでいました。
泳ぎがヘタなためか、いつも隅っこのほうに固まって数匹いたので、
プールのコーナーからザパっと顔を出すと、
ミズカマキリが水泳帽にトラップされて
トコトコ頭の上を歩いていることもありました。
それでもタガメは住んでおらず、そこから更に30km 上流の
県境の村で、展示されていたタガメを見て、うらやましいと思ったものです。
さて、味見。
華奢なので柔らかいかと思ったら棒状で結構固い。
甘みが強く、マツモムシと同様の優しい味。
ミズカマキリは臆病でなかなか捕食者としては奥ゆかしいのですが、
けっこう固いので防御がしっかりしているタイプなのかもしれません。
半翅目(カメムシ目)は、大きなグループで、味が種によって大きく異なるので
食用昆虫の開拓が望まれる分野ですが
以前キバラヘリカメムシが青りんごの香りがする、との記事を書きました。
また、ホソヘリカメムシ
は、典型的なカメムシ臭でしたので、
てっきり「ヘリカメムシは種によって大きく異なるので、味見しないことには類似性はわからない」
と思っておりました。
ですが、勉強してみるもんですね。
キバラヘリカメムシはヘリカメムシ科、
ホソヘリカメムシはホソヘリカメムシ科
ということで、科が異なるようなのです。
そこで、「ヘリカメムシ科」を探した所、荒地に繁茂するクズに
ホシハラビロヘリカメムシ がいました。
もし美味しければキバラヘリカメムシより大型で、
クズのようなそこらにある植物にいるので
有望なカメムシといえるでしょう。
味見。
強烈な青りんご臭。刺激的な味。キバラヘリカメムシよりも
柑橘系の突き抜けるつよく清涼感のあるにおい
噛んでいると次第にゴマのような風味が感じられる。
これは有望です。ホシハラビロヘリカメムシウォッカの誕生も近いかと。
注意なのですが
傷口にこのニオイがつくと大変シミます。ケガのない手で捕まえましょう。
食用昆虫の開拓が望まれる分野ですが
以前キバラヘリカメムシが青りんごの香りがする、との記事を書きました。
また、ホソヘリカメムシ
は、典型的なカメムシ臭でしたので、
てっきり「ヘリカメムシは種によって大きく異なるので、味見しないことには類似性はわからない」
と思っておりました。
ですが、勉強してみるもんですね。
キバラヘリカメムシはヘリカメムシ科、
ホソヘリカメムシはホソヘリカメムシ科
ということで、科が異なるようなのです。
そこで、「ヘリカメムシ科」を探した所、荒地に繁茂するクズに
ホシハラビロヘリカメムシ がいました。
もし美味しければキバラヘリカメムシより大型で、
クズのようなそこらにある植物にいるので
有望なカメムシといえるでしょう。
味見。
強烈な青りんご臭。刺激的な味。キバラヘリカメムシよりも
柑橘系の突き抜けるつよく清涼感のあるにおい
噛んでいると次第にゴマのような風味が感じられる。
これは有望です。ホシハラビロヘリカメムシウォッカの誕生も近いかと。
注意なのですが
傷口にこのニオイがつくと大変シミます。ケガのない手で捕まえましょう。
マメコガネを捕獲していた所、
「俺のメシの邪魔するでねぇ」と威風堂々とマメコガネを噛りだした
シオヤアブを捕まえました。
ゆっくりと雄飛する貫禄、しっかりした脚、モフモフの毛、捕食者として
抜群のかっこ良さですが、いかんせん美味しそうでない。
日本でのマメコガネ大発生を食い止めている優秀な天敵ですので、
食うのは気がひけるのですが、味見してみましょう。
味見
外皮が柔らかく、かなり美味い。苦味も全くなく、トゲや毛も気にならない。
見ためが悪いのだけが難点。味の絡みにも毛が役に立っている。
見ためは悪いアブですが、サナギも美味しかったことから、
かなり食用昆虫としては有望なのかもしれません。
ただ、噛まれるのが怖いですね。
味見される方は噛まれぬよう注意して下さい。
引き続きアブに注目したいと思います。
「俺のメシの邪魔するでねぇ」と威風堂々とマメコガネを噛りだした
シオヤアブを捕まえました。
ゆっくりと雄飛する貫禄、しっかりした脚、モフモフの毛、捕食者として
抜群のかっこ良さですが、いかんせん美味しそうでない。
日本でのマメコガネ大発生を食い止めている優秀な天敵ですので、
食うのは気がひけるのですが、味見してみましょう。
味見
外皮が柔らかく、かなり美味い。苦味も全くなく、トゲや毛も気にならない。
見ためが悪いのだけが難点。味の絡みにも毛が役に立っている。
見ためは悪いアブですが、サナギも美味しかったことから、
かなり食用昆虫としては有望なのかもしれません。
ただ、噛まれるのが怖いですね。
味見される方は噛まれぬよう注意して下さい。
引き続きアブに注目したいと思います。
マメコガネ Popillia japonica ブドウの葉を食べている所を発見。
日本在来種でありながら、北アメリカに渡り重大な農作物被害をもたらしている。
ウィキペディアによると、
「1919年には、たとえば桃が56本植わっている果樹園で、二時間に採集した量が945リットル」
とのこと。
味が良ければ「食べて駆除」も可能かとおもいますので
味見してみましょう。
味見
茹でて味見。
香ばしさが強く、マメコガネの名にふさわしい本当に炒りダイズに近い味。
コガネムシの中で抜群に味が良い。少し固いので軽く揚げたほうが良いかと。
さて、
大発生した外来種を「食べて駆除」する理想はよく語られるのですが
実際にうまく行った話をあまり聞きません。なぜでしょうか。
害虫捕獲は安定的な雇用を生まない
というのが最も大きな理由かと思います。
問題となる外来種は既存の農作物の害虫であることがほとんどで、
速やかな殲滅が求められます。
採集場所は農場で、人の手がどうしても必要です。
そして「どのくらい=何人の雇用が必要か」は発生状況によって異なり、
安定的ではありません。
そのため、雇用やビジネスとして成立せず、
あくまで農業を守るためのリスク低減、公共事業的な側面が強くなります。
また、
量が少なくなった時こそ徹底的な捕獲が必要になるので、
防除がうまくいくほど害虫の単価は高くなってしいます。
このような価格の上下の激しい生産品は市場のリスクになるので、好まれません。
そのため、
天敵製剤のような、「害虫の発生によって増え、殲滅後はすみやかに死亡する」特異的な天敵が
最も害虫防除に適した人員であるといえるのでしょう。
もしマメコガネの量に応じて分身ができ、
雇用の不安定も気にしないようなヒトがおりましたら、
害虫防除の救世主ですので、ぜひ農場へ就職して下さい。
そう考えると多重影分身ができて、生活力があり、楽天的な
NARUTO なんかは
農業従事者に適した素質なのかもしれません。
「農業ニンジャ」は海外でも引っ張りだこのグローバル人材といえるでしょう。
ぜひ農業忍術を取得された方は懐にマメコガネを忍ばせて海外へと翅を広げてはいかがでしょうか。
日本在来種でありながら、北アメリカに渡り重大な農作物被害をもたらしている。
ウィキペディアによると、
「1919年には、たとえば桃が56本植わっている果樹園で、二時間に採集した量が945リットル」
とのこと。
味が良ければ「食べて駆除」も可能かとおもいますので
味見してみましょう。
味見
茹でて味見。
香ばしさが強く、マメコガネの名にふさわしい本当に炒りダイズに近い味。
コガネムシの中で抜群に味が良い。少し固いので軽く揚げたほうが良いかと。
さて、
大発生した外来種を「食べて駆除」する理想はよく語られるのですが
実際にうまく行った話をあまり聞きません。なぜでしょうか。
害虫捕獲は安定的な雇用を生まない
というのが最も大きな理由かと思います。
問題となる外来種は既存の農作物の害虫であることがほとんどで、
速やかな殲滅が求められます。
採集場所は農場で、人の手がどうしても必要です。
そして「どのくらい=何人の雇用が必要か」は発生状況によって異なり、
安定的ではありません。
そのため、雇用やビジネスとして成立せず、
あくまで農業を守るためのリスク低減、公共事業的な側面が強くなります。
また、
量が少なくなった時こそ徹底的な捕獲が必要になるので、
防除がうまくいくほど害虫の単価は高くなってしいます。
このような価格の上下の激しい生産品は市場のリスクになるので、好まれません。
そのため、
天敵製剤のような、「害虫の発生によって増え、殲滅後はすみやかに死亡する」特異的な天敵が
最も害虫防除に適した人員であるといえるのでしょう。
もしマメコガネの量に応じて分身ができ、
雇用の不安定も気にしないようなヒトがおりましたら、
害虫防除の救世主ですので、ぜひ農場へ就職して下さい。
そう考えると多重影分身ができて、生活力があり、楽天的な
NARUTO なんかは
農業従事者に適した素質なのかもしれません。
「農業ニンジャ」は海外でも引っ張りだこのグローバル人材といえるでしょう。
ぜひ農業忍術を取得された方は懐にマメコガネを忍ばせて海外へと翅を広げてはいかがでしょうか。
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プロフィール
HN:
Mushikurotowa
HP:
性別:
男性
趣味:
昆虫料理開発
自己紹介:
NPO法人食用昆虫科学研究会 理事長
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2008年「なぜ昆虫に食欲がわかないのか」研究を開始
食べたらおいしかったので「昆虫食で世界を救う方法とは」に変更。
昆虫の味の記載から、昆虫の特性を活かしたレシピの開発、イベント出展、昆虫食アート展覧会「昆虫食展」まで、
様々な分野の専門家との協力により、新しい食文化としての昆虫食再興を目指す。
2015年 神戸大学農学研究科博士後期課程単位取得退学
テーマは「昆虫バイオマスの農業利用へむけたトノサマバッタの生理生態学的解析」
2018年よりラオスでの昆虫食を含めた栄養改善プログラムに専門家として参加
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2008年「なぜ昆虫に食欲がわかないのか」研究を開始
食べたらおいしかったので「昆虫食で世界を救う方法とは」に変更。
昆虫の味の記載から、昆虫の特性を活かしたレシピの開発、イベント出展、昆虫食アート展覧会「昆虫食展」まで、
様々な分野の専門家との協力により、新しい食文化としての昆虫食再興を目指す。
2015年 神戸大学農学研究科博士後期課程単位取得退学
テーマは「昆虫バイオマスの農業利用へむけたトノサマバッタの生理生態学的解析」
2018年よりラオスでの昆虫食を含めた栄養改善プログラムに専門家として参加
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