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東京オリンピックが決定したとのこと。
いろいろ思うことはありますが
「高度経済成長期とは事情が違うよね?事情が違うのにそのままゴリ推したから国債まみれなんじゃないの?」
という疑問と議論の場が、ようやく形成されてきたのに
オリンピックの浮かれ気分で吹き飛ばされそうな気配が。
ヒトは誰しもお祭りが好きですが、憂き世の憂さを晴らす方法が具体的な改革ではなく
気分的な祭りでしかできないとなると2020年までにすべき現実的な問題への対応が
有耶無耶になる気がします。
まぁともかく、
今できることをやりましょう 味見ですね。
コフキコガネ Melolontha japonica
日本のコガネムシの中では大型で、くし形の触角も見栄えがよく、渋い昆虫。
やっぱり幼少期にはわからない渋さですね。当時は見向きもしませんでした。
成虫は樹液ではなくクヌギの葉を食べるとのこと。灯火によく来る虫です。
起きてきました。
上翅の半透明な感じが好きです。
味見
大きいのに意外と柔らかい。味は甘めだが土臭さが残っておりやはり揚げのほうが合いそう。粉吹きだけれど粉っぽさは殆ど感じられなかった。
いろいろ思うことはありますが
「高度経済成長期とは事情が違うよね?事情が違うのにそのままゴリ推したから国債まみれなんじゃないの?」
という疑問と議論の場が、ようやく形成されてきたのに
オリンピックの浮かれ気分で吹き飛ばされそうな気配が。
ヒトは誰しもお祭りが好きですが、憂き世の憂さを晴らす方法が具体的な改革ではなく
気分的な祭りでしかできないとなると2020年までにすべき現実的な問題への対応が
有耶無耶になる気がします。
まぁともかく、
今できることをやりましょう 味見ですね。
コフキコガネ Melolontha japonica
日本のコガネムシの中では大型で、くし形の触角も見栄えがよく、渋い昆虫。
やっぱり幼少期にはわからない渋さですね。当時は見向きもしませんでした。
成虫は樹液ではなくクヌギの葉を食べるとのこと。灯火によく来る虫です。
起きてきました。
上翅の半透明な感じが好きです。
味見
大きいのに意外と柔らかい。味は甘めだが土臭さが残っておりやはり揚げのほうが合いそう。粉吹きだけれど粉っぽさは殆ど感じられなかった。
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エゾゼミ Lyristes japonicus
茨城平野部では見かけないので、青森に先輩が帰省した際に採ってきていただきました。
模様がとりわけ美しいです。前胸背板のフチドリがアイヌの文様デザインを思い起こさせます。
北海道以外にも生息するセミですが、「蝦夷」の雰囲気が出ていますね。
味見 苦味が強い。香ばしさがあるがうまみがあまり感じられない。
クマゼミと近縁とのことだが、味はヒグラシのほうがより近い。「セミの苦味」と調理は
今後の対策事項になりうると思う。
セミといえば、
高村光太郎が「蝉の美と造形」という随筆を残しています。
引用
彫刻家はセミのようなものを作っているのでなくて、セミに因る造型美を彫刻しているのだからである。それ故にこそ彫刻家はセミの形態について厳格な科学的研究を遂げ、その形成の原理を十分にのみこんでいなければならないのである。
うむ
どんなアウトプットをするにも科学的研究・昆虫学は基本中の基本。
しっかり探求したいです。
そして、ただ知識や経験を貯めこむマニアになるだけではなく、
必ずアウトプットする、という最終目的をきちんと忘れないようにしたいものです。
アウトプットの手法は論文・書籍・このようなブログや芸術など
多岐にわたりますが、手法が違えば見方も変わります。
同じ昆虫を違う分野の人達が見比べ、楽しく、有意義な情報交換をしたいですね。
茨城平野部では見かけないので、青森に先輩が帰省した際に採ってきていただきました。
模様がとりわけ美しいです。前胸背板のフチドリがアイヌの文様デザインを思い起こさせます。
北海道以外にも生息するセミですが、「蝦夷」の雰囲気が出ていますね。
味見 苦味が強い。香ばしさがあるがうまみがあまり感じられない。
クマゼミと近縁とのことだが、味はヒグラシのほうがより近い。「セミの苦味」と調理は
今後の対策事項になりうると思う。
セミといえば、
高村光太郎が「蝉の美と造形」という随筆を残しています。
引用
彫刻家はセミのようなものを作っているのでなくて、セミに因る造型美を彫刻しているのだからである。それ故にこそ彫刻家はセミの形態について厳格な科学的研究を遂げ、その形成の原理を十分にのみこんでいなければならないのである。
うむ
どんなアウトプットをするにも科学的研究・昆虫学は基本中の基本。
しっかり探求したいです。
そして、ただ知識や経験を貯めこむマニアになるだけではなく、
必ずアウトプットする、という最終目的をきちんと忘れないようにしたいものです。
アウトプットの手法は論文・書籍・このようなブログや芸術など
多岐にわたりますが、手法が違えば見方も変わります。
同じ昆虫を違う分野の人達が見比べ、楽しく、有意義な情報交換をしたいですね。
以前鳴く虫を4種食べ比べましたが
今回も引き続き鳴く虫を食べ比べましょう。
キリギリス Gampsocleis buergeri もしくは Gampsocleis mikado
兵庫で捕まえたので、「ニシキリギリスか!」と思ったのですが
分布では岡山以西だそうで。。。また
その分類についても個体変異が大きそうで昨年、識別点検討の報告が出されています。(pdf)
直翅目の分類は難解そうです。。。
今まで「キリギリス科は茹でても赤くならず バッタ科は赤くなる」
と思っていました。
残念。
見事に真っ赤です。
生細胞茶色の色素にタンパク質・カロテノイド系色素の複合体が含まれているのでは、
と思っているのですが。直翅目の色素にもまだまだわからないことは多そうです。
味見 肉質の濃い味。少し苦味があるが煮干しのようにうまみにつながる良い苦味。ぎっちりと身が詰まっていて美味しい。
大型のキリギリスはとても食べごたえがありました。
大型の直翅目 キリギリス科としてもう一種
クツワムシ Mecopoda nipponensis
ガッチャガッチャとびっくりするぐらい大きな音をたてて求愛しています。
味見
クツワムシ茶
美味い。エビ系の香りと穀物のコクがあり、甘みが広がる。茹でてから塩を振りしばらく放置すると
エビのいい香りがする。自家融解と関係があるかも。
クツワムシ緑
茶色よりエビ系の香りが穏やかな気がする…?再現性がとれないので要検討。
エビの香りが酸化したカロテノイド系色素由来だったりすると尚うれしい
また、今回のキリギリスやクツワムシは夜行性で
草丈の高い草むらに潜んでいます。
大きな音を立てるので近づくことは出来るのですが
ヒトに気づいてしまうと草むらの中にポロっと落ち込んでしまうので、
捕獲は結構大変です。
そんな中、昆虫は一般的に「赤い光が見えにくい」ことが知られています。
行動と光の関係を見ても、視細胞の電気的応答を見ても、視物質の反応性を見ても
他の色に比べ、赤い光への応答が小さいのです。
(コレが本当に赤い光が見えていない、という直接的な証拠ではないですが。)
ということで、今回の捕獲にはこのヘッドライトを使いました。
明るいホワイトのヘッドライトの他に、
青・赤・緑の小さいLEDが付いています。
小LEDは周囲を照らすほど明るさは強くありませんが、
1m以内に近づく際には白LEDから赤LEDに変えると、
全く見えていないようで捕獲が簡単になりました。
他の虫にも試してみたのですが、
アブラゼミは背中を指でギュッと押すまで気づかないようでした。
この先赤色LEDのもっと明るいヘッドライトが出れば、
走光性のない夜行性昆虫の採集に使えると思います。
星空観察にも使えそうですね。どこかで商品化しないでしょうか。
今回も引き続き鳴く虫を食べ比べましょう。
キリギリス Gampsocleis buergeri もしくは Gampsocleis mikado
兵庫で捕まえたので、「ニシキリギリスか!」と思ったのですが
分布では岡山以西だそうで。。。また
その分類についても個体変異が大きそうで昨年、識別点検討の報告が出されています。(pdf)
直翅目の分類は難解そうです。。。
今まで「キリギリス科は茹でても赤くならず バッタ科は赤くなる」
と思っていました。
残念。
見事に真っ赤です。
生細胞茶色の色素にタンパク質・カロテノイド系色素の複合体が含まれているのでは、
と思っているのですが。直翅目の色素にもまだまだわからないことは多そうです。
味見 肉質の濃い味。少し苦味があるが煮干しのようにうまみにつながる良い苦味。ぎっちりと身が詰まっていて美味しい。
大型のキリギリスはとても食べごたえがありました。
大型の直翅目 キリギリス科としてもう一種
クツワムシ Mecopoda nipponensis
ガッチャガッチャとびっくりするぐらい大きな音をたてて求愛しています。
味見
クツワムシ茶
美味い。エビ系の香りと穀物のコクがあり、甘みが広がる。茹でてから塩を振りしばらく放置すると
エビのいい香りがする。自家融解と関係があるかも。
クツワムシ緑
茶色よりエビ系の香りが穏やかな気がする…?再現性がとれないので要検討。
エビの香りが酸化したカロテノイド系色素由来だったりすると尚うれしい
また、今回のキリギリスやクツワムシは夜行性で
草丈の高い草むらに潜んでいます。
大きな音を立てるので近づくことは出来るのですが
ヒトに気づいてしまうと草むらの中にポロっと落ち込んでしまうので、
捕獲は結構大変です。
そんな中、昆虫は一般的に「赤い光が見えにくい」ことが知られています。
行動と光の関係を見ても、視細胞の電気的応答を見ても、視物質の反応性を見ても
他の色に比べ、赤い光への応答が小さいのです。
(コレが本当に赤い光が見えていない、という直接的な証拠ではないですが。)
ということで、今回の捕獲にはこのヘッドライトを使いました。
明るいホワイトのヘッドライトの他に、
青・赤・緑の小さいLEDが付いています。
小LEDは周囲を照らすほど明るさは強くありませんが、
1m以内に近づく際には白LEDから赤LEDに変えると、
全く見えていないようで捕獲が簡単になりました。
他の虫にも試してみたのですが、
アブラゼミは背中を指でギュッと押すまで気づかないようでした。
この先赤色LEDのもっと明るいヘッドライトが出れば、
走光性のない夜行性昆虫の採集に使えると思います。
星空観察にも使えそうですね。どこかで商品化しないでしょうか。
今年はゴマにつくシモフリスズメと見間違え
クロメンガタスズメの幼虫は結局見つけることはできませんでした。
二回りぐらい大きい幼虫は食べごたえがありそうです。
そんな中、ゴルフ練習場の一角で巨大なスズメガを発見。
捕まえた所、ギイギイ鳴く。
背中にはお面が!
そうです。コレがクロメンガタスズメなんです。
貫禄があり、他のスズメガとは一味ちがうシルエット。
短く太い口吻。これでミツバチの巣に突貫し、蜜を強奪するというヤンチャ体質。
食べてみましょう。今回はポン酢がちょうど切れていたので茹でて塩を降っていただきました。
味見
周りの毛が多く、強くモサモサしてしまうが、味は極めて良い。
香ばしさと魚介系のダシの聞いた味でクチクラの歯ごたえもちょうどよい。
これだけおいしいのだったら幼虫のうちに食べたかった。
成虫でここまで良い味・食べごたえのある大きさですので
幼虫や前蛹・さなぎはもっと期待が持てます。
来年また食べられることを願いましょう。
さて、これだけ特徴的な「顔」を持っているので
今回はコレで言葉トレーニングしてみましょう
顔の口ひげ・アゴヒゲの様子が
「アノニマス」がしていたお面に心当たりが会ったので、
正式名称をまず調べましょう
検索 アノニマス お面
ガイフォークス という名前だそうです。ふむふむ
検索 Guido Fawkes
帽子をかぶったイメージが強そうです。
ちょっと頭の部分が違いますね
フードをかぶったイメージにみえます。
検索 Guido Fawkes hood
茶髪長髪の女性が付けた姿がクロメンガタの毛の感じに似ています。
検索 Guido Fawkes masked females
発見です。
こちら。
ということで
クロメンガタスズメの背中は
「ふくよかな長髪茶髪女性が前後ろ逆にGuido Fawkes お面をつけている感じ」
で表現されるでしょう。
終了!
クロメンガタスズメの幼虫は結局見つけることはできませんでした。
二回りぐらい大きい幼虫は食べごたえがありそうです。
そんな中、ゴルフ練習場の一角で巨大なスズメガを発見。
捕まえた所、ギイギイ鳴く。
背中にはお面が!
そうです。コレがクロメンガタスズメなんです。
貫禄があり、他のスズメガとは一味ちがうシルエット。
短く太い口吻。これでミツバチの巣に突貫し、蜜を強奪するというヤンチャ体質。
食べてみましょう。今回はポン酢がちょうど切れていたので茹でて塩を降っていただきました。
味見
周りの毛が多く、強くモサモサしてしまうが、味は極めて良い。
香ばしさと魚介系のダシの聞いた味でクチクラの歯ごたえもちょうどよい。
これだけおいしいのだったら幼虫のうちに食べたかった。
成虫でここまで良い味・食べごたえのある大きさですので
幼虫や前蛹・さなぎはもっと期待が持てます。
来年また食べられることを願いましょう。
さて、これだけ特徴的な「顔」を持っているので
今回はコレで言葉トレーニングしてみましょう
顔の口ひげ・アゴヒゲの様子が
「アノニマス」がしていたお面に心当たりが会ったので、
正式名称をまず調べましょう
検索 アノニマス お面
ガイフォークス という名前だそうです。ふむふむ
検索 Guido Fawkes
帽子をかぶったイメージが強そうです。
ちょっと頭の部分が違いますね
フードをかぶったイメージにみえます。
検索 Guido Fawkes hood
茶髪長髪の女性が付けた姿がクロメンガタの毛の感じに似ています。
検索 Guido Fawkes masked females
発見です。
こちら。
ということで
クロメンガタスズメの背中は
「ふくよかな長髪茶髪女性が前後ろ逆にGuido Fawkes お面をつけている感じ」
で表現されるでしょう。
終了!
以前、せっかく捕まえたシロヒトリ幼虫が
ヤドリバエにやられた話を書きましたが。
この度成虫のシロヒトリを捕まえたので味見。
シロヒトリ Chionarctia nivea
真っ白で赤のポイントがかわいらしい女性的な蛾ですね。
元はこんな
典型的なケムシでした。
いつものように茹でて。
今回は塩を振っていただきました。
味見
甘みが強く、香ばしい良い味。外皮も柔らかいが、毛がとれないので残念ながら皮をむかないモモのような食感になってしまった。焦がすなどして毛を取る工夫が必要。さなぎで食べられていればこんなことにならなかったのに…ヤドリバエめ…
ヤドリバエにやられた話を書きましたが。
この度成虫のシロヒトリを捕まえたので味見。
シロヒトリ Chionarctia nivea
真っ白で赤のポイントがかわいらしい女性的な蛾ですね。
元はこんな
典型的なケムシでした。
いつものように茹でて。
今回は塩を振っていただきました。
味見
甘みが強く、香ばしい良い味。外皮も柔らかいが、毛がとれないので残念ながら皮をむかないモモのような食感になってしまった。焦がすなどして毛を取る工夫が必要。さなぎで食べられていればこんなことにならなかったのに…ヤドリバエめ…
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プロフィール
HN:
Mushikurotowa
HP:
性別:
男性
趣味:
昆虫料理開発
自己紹介:
NPO法人食用昆虫科学研究会 理事長
このブログは以下に移動しました。http://mushi-sommelier.net
2008年「なぜ昆虫に食欲がわかないのか」研究を開始
食べたらおいしかったので「昆虫食で世界を救う方法とは」に変更。
昆虫の味の記載から、昆虫の特性を活かしたレシピの開発、イベント出展、昆虫食アート展覧会「昆虫食展」まで、
様々な分野の専門家との協力により、新しい食文化としての昆虫食再興を目指す。
2015年 神戸大学農学研究科博士後期課程単位取得退学
テーマは「昆虫バイオマスの農業利用へむけたトノサマバッタの生理生態学的解析」
2018年よりラオスでの昆虫食を含めた栄養改善プログラムに専門家として参加
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2008年「なぜ昆虫に食欲がわかないのか」研究を開始
食べたらおいしかったので「昆虫食で世界を救う方法とは」に変更。
昆虫の味の記載から、昆虫の特性を活かしたレシピの開発、イベント出展、昆虫食アート展覧会「昆虫食展」まで、
様々な分野の専門家との協力により、新しい食文化としての昆虫食再興を目指す。
2015年 神戸大学農学研究科博士後期課程単位取得退学
テーマは「昆虫バイオマスの農業利用へむけたトノサマバッタの生理生態学的解析」
2018年よりラオスでの昆虫食を含めた栄養改善プログラムに専門家として参加
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