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あけましておめでとうございます。
昨年11月17日に参加した昆虫大学についての
詳細な卒業論文がメレ山メレ子(元)学長から更新されました。
その2あたりに(講師でもないのに)紹介して頂きました。 ありがとうございます。
そういえば、と
ブログを見返してみるとものすごく印象に残ったイベントなのに
参加報告をしていないことに気づいた!ので今から書きます。
言い訳ですが
11月はサイエンスアゴラ、昆虫大学、虫フェスと三週連続の虫イベントの他、
本業で神戸、山口行き等が重なり、風邪も引いて
このあたり結構グロッキーです。
あぁ写真写りが胡散臭い。。。。
さて。
この昆虫大学
詳細は主催者であるメレ子学長のブログをご参照頂くとして。
昆虫業界において
大変エポックメイキングな
イベントであったことをココに記しておきたいと思います。
※あくまで蟲クロトワ個人の主観的な見解でありますので
若造が語るには不正確・認識不足な部分はあろうかと思います。
昆虫大学のイベントとしての特性を理解するため
他のイベントと比較することをご容赦ください。
さて
昆虫はどう愛でるべきか?
考えたことはあるでしょうか。
私の幼少期は
片道一時間かかる通学路を3時間かかって帰り
道すがらバッタやカマキリ、コオロギを捕まえ
一緒の袋に入れて持って帰ると数が減っている 笑。
このことから「被食捕食関係」を学んだものです。
生きた虫以外は興味がなく、触れると折れてしまう標本は
触ったらバチが当たる墓標のようで好きになれませんでした。
オトナになってあれよあれよという間に
「生物学の研究として愛する」
「食材として愛する」という道に進んではいますが。
2011年、初のインセクトフェアに参加した時
どこか 定型的な愛で方
「昆虫の希少性、憧れの昆虫のヒエラルキー(順位)」
「目ごとの細分化」「昆虫はこう愛するべき」
というフォーマットを感じました。
参加者イメージとしてはこんな感じ。
「共通のフォーマットで収集することによるライブラリー化」は
学術上とても重要なことですし、日本におけるアマチュア研究の層の厚さは
誇らしいことだと思います。
ただ、多様性が魅力であるはずの昆虫を愛でるニンゲン側が
画一的にフォーマット化されていないか?という疑問が残りました。
真逆の例として
昆虫食イベントを挙げます
「東京虫食いフェスティバル」
日本で唯一の昆虫料理研究家、内山昭一率いる
昆虫料理研究会主催のイベント。
参加者イメージとしてはこんな感じ。
中野での開催、という土地柄もあり、「奇妙な非社会的空間を共有したい」
というサブカルエンターテイメントとしての昆虫イベントといえるでしょう。
そのため、昆虫に学問的興味を持つ人は比較的少数で
友人には話せても職場では話せないような刺激的な体験を求めて
参加される方が多いようです。
余談になりますが、昆虫研究者同士の繋がりはとても個人的で
学会イメージとしてはこんな感じ。
隣の昆虫研究者がどの学会に属しているか、自分が参加していない学会が
どのようなカラーで活動しているか、あまり見えて来ません。
更に、「昆虫」と括られたくない某モデル動物の巨大業界とか。。。
ここでは割愛します。 笑
更に蛇足になりますが
サイエンスアゴラ
ここまでアウェイの場所で宣伝したことを誇りに思います。
さて
本題の昆虫大学はというと
こんな感じ
いいですね。贔屓目に見ていますがよかったです。
会場ブースが昆虫学、昆虫アート、昆虫文学と入り乱れ
出展者同士が和気あいあいと交流しながら多様性を共有する感じ。
まさに昆虫の多様な生き様を体現したかのような一見カオスで安定した空間。
一日目終了後に突然始まったオオゴマダラの羽化を、
出展者が片付けを放り出して多種多様な視点から観察したあの時間に
偶然にも参加できたことを嬉しく思います。
この昆虫大学のカオスっぷりはいかにして成し得たのか
考えてみましたが
やはり
メレ子学長という「マネージャーの存在」ではないでしょうか。
とある方からの受け売りですが
Manage=動詞;どうにかする。なんとか都合をつける
という仕事は
日本語の「管理職」に当たる仕事なのですがちょっとニュアンスが違いますね。
異分野が融合し、新たなモノが生まれることを助長し、調整する
中立で強力なマネージャー、学長がいたことで
昆虫大学の他に類を見ない雰囲気が出来上がったのではないかと思います。
最後に
昆虫に関わる人がそれぞれの多様性を保ち、認め合うことで、
昆虫の新たな価値を見出すことができると信じています。
昆虫学の殆どは基礎的で地味で低予算ですが
「基礎的な学問は大事だ それが分からん一般人はバカだ」
ではなく
基礎的な学問から現代にも通用する具体的な魅力を見出すことは
昆虫の多様性をもってすれば不可能でないと思います。
ただ、昆虫の世界は種数だけでも膨大で、一人では網羅することができません。
それぞれのスペシャリストをつなぐマネージャーの存在が
昆虫コンテンツをより魅力的な形で社会に提示するキーパーソンと
なっていくのかもしれません。
昨年11月17日に参加した昆虫大学についての
詳細な卒業論文がメレ山メレ子(元)学長から更新されました。
その2あたりに(講師でもないのに)紹介して頂きました。 ありがとうございます。
そういえば、と
ブログを見返してみるとものすごく印象に残ったイベントなのに
参加報告をしていないことに気づいた!ので今から書きます。
言い訳ですが
11月はサイエンスアゴラ、昆虫大学、虫フェスと三週連続の虫イベントの他、
本業で神戸、山口行き等が重なり、風邪も引いて
このあたり結構グロッキーです。
あぁ写真写りが胡散臭い。。。。
さて。
この昆虫大学
詳細は主催者であるメレ子学長のブログをご参照頂くとして。
昆虫業界において
大変エポックメイキングな
イベントであったことをココに記しておきたいと思います。
※あくまで蟲クロトワ個人の主観的な見解でありますので
若造が語るには不正確・認識不足な部分はあろうかと思います。
昆虫大学のイベントとしての特性を理解するため
他のイベントと比較することをご容赦ください。
さて
昆虫はどう愛でるべきか?
考えたことはあるでしょうか。
私の幼少期は
片道一時間かかる通学路を3時間かかって帰り
道すがらバッタやカマキリ、コオロギを捕まえ
一緒の袋に入れて持って帰ると数が減っている 笑。
このことから「被食捕食関係」を学んだものです。
生きた虫以外は興味がなく、触れると折れてしまう標本は
触ったらバチが当たる墓標のようで好きになれませんでした。
オトナになってあれよあれよという間に
「生物学の研究として愛する」
「食材として愛する」という道に進んではいますが。
2011年、初のインセクトフェアに参加した時
どこか 定型的な愛で方
「昆虫の希少性、憧れの昆虫のヒエラルキー(順位)」
「目ごとの細分化」「昆虫はこう愛するべき」
というフォーマットを感じました。
参加者イメージとしてはこんな感じ。
「共通のフォーマットで収集することによるライブラリー化」は
学術上とても重要なことですし、日本におけるアマチュア研究の層の厚さは
誇らしいことだと思います。
ただ、多様性が魅力であるはずの昆虫を愛でるニンゲン側が
画一的にフォーマット化されていないか?という疑問が残りました。
真逆の例として
昆虫食イベントを挙げます
「東京虫食いフェスティバル」
日本で唯一の昆虫料理研究家、内山昭一率いる
昆虫料理研究会主催のイベント。
参加者イメージとしてはこんな感じ。
中野での開催、という土地柄もあり、「奇妙な非社会的空間を共有したい」
というサブカルエンターテイメントとしての昆虫イベントといえるでしょう。
そのため、昆虫に学問的興味を持つ人は比較的少数で
友人には話せても職場では話せないような刺激的な体験を求めて
参加される方が多いようです。
余談になりますが、昆虫研究者同士の繋がりはとても個人的で
学会イメージとしてはこんな感じ。
隣の昆虫研究者がどの学会に属しているか、自分が参加していない学会が
どのようなカラーで活動しているか、あまり見えて来ません。
更に、「昆虫」と括られたくない某モデル動物の巨大業界とか。。。
ここでは割愛します。 笑
更に蛇足になりますが
サイエンスアゴラ
ここまでアウェイの場所で宣伝したことを誇りに思います。
さて
本題の昆虫大学はというと
こんな感じ
いいですね。贔屓目に見ていますがよかったです。
会場ブースが昆虫学、昆虫アート、昆虫文学と入り乱れ
出展者同士が和気あいあいと交流しながら多様性を共有する感じ。
まさに昆虫の多様な生き様を体現したかのような一見カオスで安定した空間。
一日目終了後に突然始まったオオゴマダラの羽化を、
出展者が片付けを放り出して多種多様な視点から観察したあの時間に
偶然にも参加できたことを嬉しく思います。
この昆虫大学のカオスっぷりはいかにして成し得たのか
考えてみましたが
やはり
メレ子学長という「マネージャーの存在」ではないでしょうか。
とある方からの受け売りですが
Manage=動詞;どうにかする。なんとか都合をつける
という仕事は
日本語の「管理職」に当たる仕事なのですがちょっとニュアンスが違いますね。
異分野が融合し、新たなモノが生まれることを助長し、調整する
中立で強力なマネージャー、学長がいたことで
昆虫大学の他に類を見ない雰囲気が出来上がったのではないかと思います。
最後に
昆虫に関わる人がそれぞれの多様性を保ち、認め合うことで、
昆虫の新たな価値を見出すことができると信じています。
昆虫学の殆どは基礎的で地味で低予算ですが
「基礎的な学問は大事だ それが分からん一般人はバカだ」
ではなく
基礎的な学問から現代にも通用する具体的な魅力を見出すことは
昆虫の多様性をもってすれば不可能でないと思います。
ただ、昆虫の世界は種数だけでも膨大で、一人では網羅することができません。
それぞれのスペシャリストをつなぐマネージャーの存在が
昆虫コンテンツをより魅力的な形で社会に提示するキーパーソンと
なっていくのかもしれません。
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プロフィール
HN:
Mushikurotowa
HP:
性別:
男性
趣味:
昆虫料理開発
自己紹介:
NPO法人食用昆虫科学研究会 理事長
このブログは以下に移動しました。http://mushi-sommelier.net
2008年「なぜ昆虫に食欲がわかないのか」研究を開始
食べたらおいしかったので「昆虫食で世界を救う方法とは」に変更。
昆虫の味の記載から、昆虫の特性を活かしたレシピの開発、イベント出展、昆虫食アート展覧会「昆虫食展」まで、
様々な分野の専門家との協力により、新しい食文化としての昆虫食再興を目指す。
2015年 神戸大学農学研究科博士後期課程単位取得退学
テーマは「昆虫バイオマスの農業利用へむけたトノサマバッタの生理生態学的解析」
2018年よりラオスでの昆虫食を含めた栄養改善プログラムに専門家として参加
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2008年「なぜ昆虫に食欲がわかないのか」研究を開始
食べたらおいしかったので「昆虫食で世界を救う方法とは」に変更。
昆虫の味の記載から、昆虫の特性を活かしたレシピの開発、イベント出展、昆虫食アート展覧会「昆虫食展」まで、
様々な分野の専門家との協力により、新しい食文化としての昆虫食再興を目指す。
2015年 神戸大学農学研究科博士後期課程単位取得退学
テーマは「昆虫バイオマスの農業利用へむけたトノサマバッタの生理生態学的解析」
2018年よりラオスでの昆虫食を含めた栄養改善プログラムに専門家として参加
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