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オニヤンマ。Anotogaster sieboldii

幼少の頃、溜池の多い地域だったことから、
高い土手の上を悠々と回遊している姿をよく見ました。
私の差し出した虫取り網を直角に避け、飛び去る姿は力強く、
憧れの存在でした。

このブログを始めた当初、ギンヤンマが美味しいことを知った時、どうしてもオニヤンマが食べたい!

と思いましたが、昨年は会えずじまいでした。

そして今年、階段に迷い込んでいるオニヤンマを発見。
かっこよいです。


トンボに比べ、力強くグングン飛ぶ「ヤンマ」ですが、
オニヤンマは「オニヤンマ科」で、
ギンヤンマ等の「ヤンマ科」とは異なる科に属します。
そのため、ギンヤンマが美味しいからといってオニヤンマが美味しいとは限りません。
確かめてみましょう。

味見
ウマイ。外皮が体重に比べ柔らかいので茹でて食べやすい昆虫の一つ。脚が口に残るが胸部は柔らかく甘い筋肉が。ギンヤンマとよく似た味がして、香ばしい風味も良い。腹部は空洞で味が薄い。少し金属臭があった。胸部がオススメ。

食べてよかった。大変美味しい昆虫です。ヤゴも食べたいですね。

余談ですが、昆虫の目は複眼構造をしているので、
角度によって異なる像が見えます。

ヒトは両眼視をする生き物なので、虫の目を覗きこむと
そのズレが3Dで迫ってきて、刺激的です。

そんな「虫の目」は、写真では伝わらない特徴です。
伝えたいのでこんな擬似3D画像(GIFアニメ)を作りました。

角度によって目の表情が変わる様子が見えるでしょうか。
やっぱりかっこいいですね。左目がウインクしているようにも見えます。
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プロフィール
HN:
Mushikurotowa 
性別:
男性
趣味:
昆虫料理開発
自己紹介:
NPO法人食用昆虫科学研究会 理事長
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2008年「なぜ昆虫に食欲がわかないのか」研究を開始
食べたらおいしかったので「昆虫食で世界を救う方法とは」に変更。
昆虫の味の記載から、昆虫の特性を活かしたレシピの開発、イベント出展、昆虫食アート展覧会「昆虫食展」まで、
様々な分野の専門家との協力により、新しい食文化としての昆虫食再興を目指す。

2015年 神戸大学農学研究科博士後期課程単位取得退学
テーマは「昆虫バイオマスの農業利用へむけたトノサマバッタの生理生態学的解析」
2018年よりラオスでの昆虫食を含めた栄養改善プログラムに専門家として参加
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