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http://mushi-sommelier.net
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脱皮したての白いゴキブリ。彩りにも美しく、かつ食感が良いためとても美味しいです。
http://sirabee.com/2014/12/27/11848/
以前の虫フェスでは、「ゴキージョ」が振る舞われました。
養殖昆虫食が採集昆虫食に対するアドバンテージとして「成長段階を揃えられること」
があります。多くの昆虫は脱皮直後は体が弱く、多くの捕食者に狙われてしまいます。
そのため脱皮してすぐに酸化反応によって黒くなり、硬化してしまうのです。
これをどうにか遅らせられないか、と考えていたところ、
ブルークラブというカニの文献をみつけました。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0044848600006037
Calcium concentration in seawater and exoskeletal calcification in the blue crab, Callinectes sapidus
甲殻類は昆虫と違ってカルシウムが甲殻の硬化に必要であることが知られています。
適度な濃度にカルシウム濃度を下げ、かつ同時に海水も希釈することで
死亡率をあげないように数時間はやわらかいまま維持できるとのことです。
当然、長期間やわらかいままですと移動や捕食に影響しますし、
カルシウムが不足しているわけですから他の生理的な影響もあるのでしょう。
「ずっとソフトシェルのままのカニ」というのは存在できないのです。
では、カルシウムを用いない、昆虫の場合、どうでしょうか。
ここで、黒化と硬化の最先端、クロカタゾウムシに登場してもらいましょう。
カタゾウムシはほんとうに「硬い」ことだけで生きています。
翅を背中に接着してしまい、スキマのない曲面を構成することで
ものすごい強度になっています。動きが遅く、擬態もしていないので
目立つはずですが、コレを噛み砕ける昆虫食の動物はなかなかいないのでしょう。
茹でて味見してみます。
硬い!けどザクッバシッと弾ける食感は、パッションフルーツの種のようで面白い。カタすぎて弾力がなく、口に残りにくい。内部はナッツの香りと甘みもある。71点
意外と人の奥歯は優秀でした 笑
カタゾウムシの共生細菌の研究から、こんなことが示唆されています。
クロカタゾウムシのクチクラの硬化と着色に共生細菌Nardonellaが果たす役割
http://jglobal.jst.go.jp/public/20090422/201302215006545271
学会で聞いたものの、文献はまだ公開されていないようなので
内容はぼやかしますが、共生細菌をなんやかすると
「シロヤワゾウムシ」になるとのことです。
つまり、共生細菌をいじることで、もしくは共生細菌を使わない生物では
何らかの栄養を制限することで「白くて柔らかい昆虫」
を作ることができるのでしょう。
もちろん、これをカニと同じように制限してしまうと
体調を悪くするでしょうから
成虫脱皮の後、体が硬化する前に、栄養制限を発動するような
高度な遺伝子操作をすることで
「食用シロヤワゾウムシ」ができるかもしれません。
クロカタゾウムシは比較的丈夫で飼いやすいとのことで、今養殖できないか試行錯誤しています。
また養殖に成功しましたらお知らせします。
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今回はわりと固い話です。
前記事で、「蜂の巣の害虫であるハチノスツヅリガとハチノコを分けて養殖するには」
という問題を投げかけました。
今のところ、そのような技術はありません。室内で隔離するしかないのですが
この先大量に食用に使う場合は、何らかの革新的技術が必要ではないかと思います。
「この先利用可能性の高い応用昆虫学」として
応用昆虫学の最先端、マラリアを媒介する蚊の研究を紹介します。
蚊は、熱帯地域における重篤な感染症「マラリア」を媒介することで恐れられています。
原因となるマラリア原虫が蚊を介して血液内に侵入すると、
赤血球に寄生し、その機能を阻害することで、重度の貧血症状を引き起こします。
この原虫の対策となる「鎌状赤血球」の遺伝子をもつ人が
アフリカ地域に多くいることを考えると、
マラリアが我々ヒトに与えてきた影響の強さが想像できます。
当然ですが、蚊はヒトの出すCO2やニオイに誘引される性質があります。
そのため、今までの忌避剤は、ヒトの誘引性よりも強く
忌避する物質を使って、「虫避け」が行われてきました。
世界中で使われている虫除けDEEDなどが有名ですが、
そのメカニズムは分かっていません。
こんなかんじ。
DEED→蚊(ブラックボックス)→忌避行動
DEEDのどこがどう効いているのか、
それ以上効くようにするにはどうすればいいのか
人体に影響が少ないようにするためにはどうすればいいのか
全く予想がつきません。
これでは、DEEDより良い忌避剤を見つけるために
膨大なトライアンドエラーを繰り返す必要があり、研究費がいくらあっても足りません。
もちろん、ヒトは代謝するたびにどんどんニオイを発しますので
DEEDを24時間塗り続けることもできません。
かといって高濃度を使い続けると、
ヒトへの悪影響も心配です。
こんな感じ。
DEED+人→蚊(ブラックボックス)→誘引行動?忌避行動?
できるだけ少なく、
蚊の防除に効率的な物質を、効率的に見つけるのはどうすればいいでしょうか。
そこに踏み込んだがこちら。
Stop the Biting: Targeting a Mosquito’s Sense of Smell
元論文は
まずは去年の
「ヒトのニオイとCO2を感知する感覚細胞を(ほぼ)特定して、蚊をだますニオイを見つけたで」という話。
Targeting a Dual Detector of Skin and CO2 to Modify Mosquito Host Seeking
そして今年の論文
「蚊の組み換え体を使って1つの感覚細胞だけを操作して、とうとう本丸の細胞と受容体を特定したで」という話。
Multimodal Integration of Carbon Dioxide and Other Sensory Cues Drives Mosquito Attraction to Humans
この研究グループは、蚊の行動ではなく、蚊がヒトのニオイを検知するときに必要な
「感覚細胞一個」にターゲットを定めました。
そして、2の論文では感覚細胞における受容体タンパク質一個にターゲットを狭めています。
蚊のすべてをシミュレーションするのは難しいですが
「分子一個の挙動」ならば、現在のシミュレーション技術である程度の予測が可能です。
既知の結合分子からのシミュレーションによって、
この感覚細胞に影響をあたえる可能性の高いニオイ分子に検討をつけ、
実際に与えて、その行動や、神経活動を記録し、比較しました。
ヒトのにおい→受容体分子→感覚神経→脳→行動 というルートの
↑ココをターゲット
すると
人の匂いがある状態で、受容体の活動をキャンセルする物質や(ニオイを感じなくなる)
分子 とか
ヒトのニオイよりも低濃度で、受容体分子を活性化する、
ニオイ物質が見つかりました。
今までの忌避剤のような
「ヒトがいるけど臭くて近寄れぬ!!」
ではなく
「あれ? これヒト? ヒトのニオイじゃなくね?」
という感じでしょうか。
これらを組み合わせることで、
誘引性の殺虫トラップと、
撹乱性の「対蚊ステルス」を組み合わせることで
「ヒトと蚊の居場所をずらす」可能性が考えられます。
しかも、受容体分子のみをターゲットにしているので
蚊にとって致死的ではなく、薬剤耐性ができにくい、という大きなメリットもあります。
さて、
この研究から言えるのは
「化学物質をメインに利用している昆虫をダマす」
ということが、
技術的には十分可能であり、まだまだ実用化の余地がある、ということです。
そう考えると、
以前に「ダーウィンが来た」でやっていた昆虫食の猛禽類、ハチクマの
「スズメバチの攻撃を抑えるニオイ成分」なんかも候補に上がります
私のボスにこの話をすると、
「ハチクマがもしスズメバチを抑えるニオイ物質を持っていたとすると、初回から匂い物質を出していれば安全に捕食できるのに、攻撃受け放題だったのがおかしい。もしかするとスズメバチの
警報フェロモン自体が、長時間分泌されると攻撃を抑制するようになるのかも」
とのこと。
するとスズメバチの駆除の前に、その警報フェロモンを遠隔操作で噴霧しておき、スズメバチがひとしきり興奮した後に駆除(もしくは捕獲・捕食)できるのではないか、と考えられます。
さて
話を戻しましょう。
同様に、
ハチノスツヅリガは蜂の巣の害虫なので、
養蜂と同時に養殖することは困難です。
ところが、
蜂の巣のニオイに誘引されない状態を演出できれば、
同時に扱える可能性があります。
蜂の巣+撹乱ニオイ 誘引ニオイ 巣の残渣
→ハチノスツヅリガの移動→
こうすることで
蜂の巣とツヅリガを近所で共存飼育できる可能性があります。
もともと養蜂には殺虫剤が使えないので
養蜂のさらなる高度化に他の昆虫を利用することは比較的簡単にできるでしょう。
「ハチで受粉した果物」と「蜂蜜」と「ハチノコ」と「ハチノマゴ」
養蜂の高度化が成功すれば、よりハチとヒトのいい関係が築けるのではないでしょうか。
更に、
化学物質によって社会を営んでいる「アリ・シロアリ」の利用にも
同様にニオイ分子を探索し、ヒトの匂いを撹乱することで
アリの子を効率的に捕獲出来ると考えられます。
「好蟻性生物」というものをご存知でしょうか。
日本では丸山宗利博士、小松貴博士らが精力的に研究をしている
分野で、
「アリの巣に居候」することで、
アリに用心棒をしてもらったり、アリのエサを分けてもらったり
あろうことかアリ自体を食べたりして暮らしています。
けしからん遊び人ですが、アリは主に化学物質をつかったコミュニケーションで
互いのニオイを確認し、社会生活をしています。
この時、視覚は余り重要でないらしく、アリの30倍以上の体重をもつ
巨大な昆虫も、アリの巣でのうのうと暮らしています。
アリにとって、サイズはあまり関係ないようなのです。
そのため、
ヒトが「ニオイでアリに擬態」することで
「アリのニオイをつけた巣箱」へ誘導したり
彼らのエサ収集能力や、用心棒、アリの子を食べたりする
「アリ食」にも応用出来る可能性があります。
「オオシロアリ」の記事で言及した
「非木材林産物」としての利用が、これらの昆虫学の進展により
一気に進み、「養蜂」ならぬ「養アリ」が新たな半養殖昆虫になるのではないか、
と考えています。
前記事で、「蜂の巣の害虫であるハチノスツヅリガとハチノコを分けて養殖するには」
という問題を投げかけました。
今のところ、そのような技術はありません。室内で隔離するしかないのですが
この先大量に食用に使う場合は、何らかの革新的技術が必要ではないかと思います。
「この先利用可能性の高い応用昆虫学」として
応用昆虫学の最先端、マラリアを媒介する蚊の研究を紹介します。
蚊は、熱帯地域における重篤な感染症「マラリア」を媒介することで恐れられています。
原因となるマラリア原虫が蚊を介して血液内に侵入すると、
赤血球に寄生し、その機能を阻害することで、重度の貧血症状を引き起こします。
この原虫の対策となる「鎌状赤血球」の遺伝子をもつ人が
アフリカ地域に多くいることを考えると、
マラリアが我々ヒトに与えてきた影響の強さが想像できます。
当然ですが、蚊はヒトの出すCO2やニオイに誘引される性質があります。
そのため、今までの忌避剤は、ヒトの誘引性よりも強く
忌避する物質を使って、「虫避け」が行われてきました。
世界中で使われている虫除けDEEDなどが有名ですが、
そのメカニズムは分かっていません。
こんなかんじ。
DEED→蚊(ブラックボックス)→忌避行動
DEEDのどこがどう効いているのか、
それ以上効くようにするにはどうすればいいのか
人体に影響が少ないようにするためにはどうすればいいのか
全く予想がつきません。
これでは、DEEDより良い忌避剤を見つけるために
膨大なトライアンドエラーを繰り返す必要があり、研究費がいくらあっても足りません。
もちろん、ヒトは代謝するたびにどんどんニオイを発しますので
DEEDを24時間塗り続けることもできません。
かといって高濃度を使い続けると、
ヒトへの悪影響も心配です。
こんな感じ。
DEED+人→蚊(ブラックボックス)→誘引行動?忌避行動?
できるだけ少なく、
蚊の防除に効率的な物質を、効率的に見つけるのはどうすればいいでしょうか。
そこに踏み込んだがこちら。
Stop the Biting: Targeting a Mosquito’s Sense of Smell
元論文は
まずは去年の
「ヒトのニオイとCO2を感知する感覚細胞を(ほぼ)特定して、蚊をだますニオイを見つけたで」という話。
Targeting a Dual Detector of Skin and CO2 to Modify Mosquito Host Seeking
そして今年の論文
「蚊の組み換え体を使って1つの感覚細胞だけを操作して、とうとう本丸の細胞と受容体を特定したで」という話。
Multimodal Integration of Carbon Dioxide and Other Sensory Cues Drives Mosquito Attraction to Humans
この研究グループは、蚊の行動ではなく、蚊がヒトのニオイを検知するときに必要な
「感覚細胞一個」にターゲットを定めました。
そして、2の論文では感覚細胞における受容体タンパク質一個にターゲットを狭めています。
蚊のすべてをシミュレーションするのは難しいですが
「分子一個の挙動」ならば、現在のシミュレーション技術である程度の予測が可能です。
既知の結合分子からのシミュレーションによって、
この感覚細胞に影響をあたえる可能性の高いニオイ分子に検討をつけ、
実際に与えて、その行動や、神経活動を記録し、比較しました。
ヒトのにおい→受容体分子→感覚神経→脳→行動 というルートの
↑ココをターゲット
すると
人の匂いがある状態で、受容体の活動をキャンセルする物質や(ニオイを感じなくなる)
分子 とか
ヒトのニオイよりも低濃度で、受容体分子を活性化する、
ニオイ物質が見つかりました。
今までの忌避剤のような
「ヒトがいるけど臭くて近寄れぬ!!」
ではなく
「あれ? これヒト? ヒトのニオイじゃなくね?」
という感じでしょうか。
これらを組み合わせることで、
誘引性の殺虫トラップと、
撹乱性の「対蚊ステルス」を組み合わせることで
「ヒトと蚊の居場所をずらす」可能性が考えられます。
しかも、受容体分子のみをターゲットにしているので
蚊にとって致死的ではなく、薬剤耐性ができにくい、という大きなメリットもあります。
さて、
この研究から言えるのは
「化学物質をメインに利用している昆虫をダマす」
ということが、
技術的には十分可能であり、まだまだ実用化の余地がある、ということです。
そう考えると、
以前に「ダーウィンが来た」でやっていた昆虫食の猛禽類、ハチクマの
「スズメバチの攻撃を抑えるニオイ成分」なんかも候補に上がります
私のボスにこの話をすると、
「ハチクマがもしスズメバチを抑えるニオイ物質を持っていたとすると、初回から匂い物質を出していれば安全に捕食できるのに、攻撃受け放題だったのがおかしい。もしかするとスズメバチの
警報フェロモン自体が、長時間分泌されると攻撃を抑制するようになるのかも」
とのこと。
するとスズメバチの駆除の前に、その警報フェロモンを遠隔操作で噴霧しておき、スズメバチがひとしきり興奮した後に駆除(もしくは捕獲・捕食)できるのではないか、と考えられます。
さて
話を戻しましょう。
同様に、
ハチノスツヅリガは蜂の巣の害虫なので、
養蜂と同時に養殖することは困難です。
ところが、
蜂の巣のニオイに誘引されない状態を演出できれば、
同時に扱える可能性があります。
蜂の巣+撹乱ニオイ 誘引ニオイ 巣の残渣
→ハチノスツヅリガの移動→
こうすることで
蜂の巣とツヅリガを近所で共存飼育できる可能性があります。
もともと養蜂には殺虫剤が使えないので
養蜂のさらなる高度化に他の昆虫を利用することは比較的簡単にできるでしょう。
「ハチで受粉した果物」と「蜂蜜」と「ハチノコ」と「ハチノマゴ」
養蜂の高度化が成功すれば、よりハチとヒトのいい関係が築けるのではないでしょうか。
更に、
化学物質によって社会を営んでいる「アリ・シロアリ」の利用にも
同様にニオイ分子を探索し、ヒトの匂いを撹乱することで
アリの子を効率的に捕獲出来ると考えられます。
「好蟻性生物」というものをご存知でしょうか。
日本では丸山宗利博士、小松貴博士らが精力的に研究をしている
分野で、
「アリの巣に居候」することで、
アリに用心棒をしてもらったり、アリのエサを分けてもらったり
あろうことかアリ自体を食べたりして暮らしています。
けしからん遊び人ですが、アリは主に化学物質をつかったコミュニケーションで
互いのニオイを確認し、社会生活をしています。
この時、視覚は余り重要でないらしく、アリの30倍以上の体重をもつ
巨大な昆虫も、アリの巣でのうのうと暮らしています。
アリにとって、サイズはあまり関係ないようなのです。
そのため、
ヒトが「ニオイでアリに擬態」することで
「アリのニオイをつけた巣箱」へ誘導したり
彼らのエサ収集能力や、用心棒、アリの子を食べたりする
「アリ食」にも応用出来る可能性があります。
「オオシロアリ」の記事で言及した
「非木材林産物」としての利用が、これらの昆虫学の進展により
一気に進み、「養蜂」ならぬ「養アリ」が新たな半養殖昆虫になるのではないか、
と考えています。
私が以前から注目している研究者の一人、
クマムシ博士こと堀川大樹博士の有名ブログ
「むしブロ」でご紹介いただきました。
注目していたと思ったら逆に見られていた、という
パパラッチが捕まったような恥ずかしさと、
褒められていることへの照れくささがあります。
光栄です。
残念ながら
まだ直接お会いしたことはないのですが
慶応大学のクマムシ研究者鈴木先生や
ユスリカの記事でお世話になった
奥田先生から「堀川博士はすごい」という噂は聞いており
ユニークな形で日本の学術界を
盛り上げるパワーを持っている方だと思います。
日本初(?)の研究者発ゆるキャラ「クマムシさん」
クマムシのエサ・クロレラ代になるクラウドファウンディング
そして有料メルマガ などなど
「お前(アカデミア)に雇われんでもおれはフリーでやってけるんや!」
という頑固で気骨ある博士が巷にあふれると面白いですね。
研究の独立性、多様性を確保するという点では、
研究者自らが、研究の一部を
一般に公開することで研究費を得る。
という前例を作ることはとても重要でしょう。
実は、私にもクマムシの思い出があります。
クマムシはとてもかわいらしく、魅力的だったので
私も高校生3年生の自由研究(やるかどうかも自由 笑)でテーマとしました。
その中で印象に残っているのは
「乾眠クマムシは100%エタノールに耐える。
乾眠クマムシに水を加えると戻る。
ではエタノールと水の混合物を乾眠クマムシに与えると?」
という課題。
通常クマムシはエタノールには耐えられないので
乾眠クマムシがエタノールと水の混合物に触れた場合、
クマムシは乾眠を解除すべきではない。といえます。
なので、クマムシが乾眠によって
エタノール耐性を進化的に獲得したのであれば、
エタノールと水の混合物にも耐性がある=水に戻らない
可能性があると考えました。
野生のまともに同定していないクマムシをつかって
5匹ずつ、
濃度を10%エタノールから90%エタノールまで
段階的に用意して実験しました。
顕微鏡写真は理科室のテレビ投影機能付き顕微鏡を借り、
そのブラウン管テレビ画像を使い捨てカメラで撮り、
さらにそのフィルムを写真屋さんで
デジタルデータ化してもらう、という
もはや何がなんだか分からない方法で
画像データを作っていました。
あらい…アラすぎる…
当時こんなものも。紙粘土クマムシ。
消化管が透けているのを見誤って、
背部がブロック状に分かれていると思いこんで作ったものです。
イグアノドンの間違い復元図のようで今見ると微笑ましいですね。
実家にそのまとめがあるので
記憶だよりのため正確性には欠けますが
結果は悲しいものでした。
エタノールと水の混合物を与えられた乾眠クマムシは、
いずれの濃度においても力なく膨らみ
そして死んでいったのです。
100%エタノールを加え、
しっかり乾かしてから水に戻したものと
エタノールを加えずに水に戻したものは、
いずれも元気に動き出しましたので
クマムシは外界の状態に影響されずに
水さえあれば戻ってしまうと結論づけました。
エタノール耐性は
おそらく乾眠能力に付随して得られたものでしょう。
エタノール自体は自然界ではほとんど水との混合物で存在するため、
乾眠クマムシの100%エタノール耐性が
彼らの実生活で役に立つことはなかったのではないでしょうか。
さて
クマムシの思い出はこれぐらいにして
クマムシ博士からは「研究者」として紹介されたものの
このブログが「研究であるか」
について、
自分の見解を書き留めておきます。。
「当ブログは学術研究未満である」
です
味の評価はあくまで私の主観であり、
統計的有意差も再現性もとれていない。
紹介するデータも有意差のとれるものを扱っておらず
ただ測定した生データを披露するのみ。
なぜかというと、
「未発表の論文用データは公開すべきでない」
という研究者の慣例に従ったこと
そして
「いろんな方から間口を広く主観データをもっと集めたい。」
というブログならではの目的があったからです。
なので、味センサーや特殊な実験装置は一切使わず
(フリーズドライ装置だけは使いましたが)
家庭用品だけで調理し、自分の舌だけで味わっています。
間口を広げたおかげか、
某有名まとめサイトにも紹介を頂き、最近は
コメントも増え、とうとう昆虫食レポートまで頂けるようになりました。
「◯◯という木に××という昆虫がいて△▽して食べたら□□でしたよ!」
とか
「テメー☆☆がうまいとか言ってたけどクソマズじゃねえか!」
このようなコメントが
記事の末尾に溢れかえる日も近いでしょう。
そして、
「未満」のこの研究を
学問として成立させるためには
ある昆虫について
昆虫学をベースに飼育繁殖から始め
味や栄養を定量的に評価し
健康につながる微量元素や
独自の生態を利用した養殖につなげ、
それを使ったメニューを考案し振る舞う
そんな
ディープな「昆虫食学」で
学位をとる、そんな後輩が現れるのを期待します。
私は残念ながら
学生でいられる予算と期間が
そろそろ限界を迎えるため、ボスの指導のもと、
バッタの生理生態学を中心とした
「応用昆虫学」で学位を狙っていきます。
悔しいですが
バッタ博士やクマムシ博士のような
いい論文をきちんとまとめることが出来ておらず
今のところ、
職業研究者に至るには到底業績が足りません。
ただ、
研究者のポストを得られなくとも
昆虫食の研究は続けますし、
幸いなことに昆虫食研究には
高額の予算を必要としません。
野良研究者、兼業研究者としてでも
続けていくつもりです。
嬉しい事に、食用昆虫科学研究会には
将来有望な後輩や仲間が多くいますので
私が直接サポートすることで
昆虫食学を修了できるメンバーも
できることでしょう。
近い将来
応用昆虫学の一分野として
「昆虫食学」が出来る日を夢見ています。
クマムシ博士こと堀川大樹博士の有名ブログ
「むしブロ」でご紹介いただきました。
注目していたと思ったら逆に見られていた、という
パパラッチが捕まったような恥ずかしさと、
褒められていることへの照れくささがあります。
光栄です。
残念ながら
まだ直接お会いしたことはないのですが
慶応大学のクマムシ研究者鈴木先生や
ユスリカの記事でお世話になった
奥田先生から「堀川博士はすごい」という噂は聞いており
ユニークな形で日本の学術界を
盛り上げるパワーを持っている方だと思います。
日本初(?)の研究者発ゆるキャラ「クマムシさん」
クマムシのエサ・クロレラ代になるクラウドファウンディング
そして有料メルマガ などなど
「お前(アカデミア)に雇われんでもおれはフリーでやってけるんや!」
という頑固で気骨ある博士が巷にあふれると面白いですね。
研究の独立性、多様性を確保するという点では、
研究者自らが、研究の一部を
一般に公開することで研究費を得る。
という前例を作ることはとても重要でしょう。
実は、私にもクマムシの思い出があります。
クマムシはとてもかわいらしく、魅力的だったので
私も高校生3年生の自由研究(やるかどうかも自由 笑)でテーマとしました。
その中で印象に残っているのは
「乾眠クマムシは100%エタノールに耐える。
乾眠クマムシに水を加えると戻る。
ではエタノールと水の混合物を乾眠クマムシに与えると?」
という課題。
通常クマムシはエタノールには耐えられないので
乾眠クマムシがエタノールと水の混合物に触れた場合、
クマムシは乾眠を解除すべきではない。といえます。
なので、クマムシが乾眠によって
エタノール耐性を進化的に獲得したのであれば、
エタノールと水の混合物にも耐性がある=水に戻らない
可能性があると考えました。
野生のまともに同定していないクマムシをつかって
5匹ずつ、
濃度を10%エタノールから90%エタノールまで
段階的に用意して実験しました。
顕微鏡写真は理科室のテレビ投影機能付き顕微鏡を借り、
そのブラウン管テレビ画像を使い捨てカメラで撮り、
さらにそのフィルムを写真屋さんで
デジタルデータ化してもらう、という
もはや何がなんだか分からない方法で
画像データを作っていました。
あらい…アラすぎる…
当時こんなものも。紙粘土クマムシ。
消化管が透けているのを見誤って、
背部がブロック状に分かれていると思いこんで作ったものです。
イグアノドンの間違い復元図のようで今見ると微笑ましいですね。
実家にそのまとめがあるので
記憶だよりのため正確性には欠けますが
結果は悲しいものでした。
エタノールと水の混合物を与えられた乾眠クマムシは、
いずれの濃度においても力なく膨らみ
そして死んでいったのです。
100%エタノールを加え、
しっかり乾かしてから水に戻したものと
エタノールを加えずに水に戻したものは、
いずれも元気に動き出しましたので
クマムシは外界の状態に影響されずに
水さえあれば戻ってしまうと結論づけました。
エタノール耐性は
おそらく乾眠能力に付随して得られたものでしょう。
エタノール自体は自然界ではほとんど水との混合物で存在するため、
乾眠クマムシの100%エタノール耐性が
彼らの実生活で役に立つことはなかったのではないでしょうか。
さて
クマムシの思い出はこれぐらいにして
クマムシ博士からは「研究者」として紹介されたものの
このブログが「研究であるか」
について、
自分の見解を書き留めておきます。。
「当ブログは学術研究未満である」
です
味の評価はあくまで私の主観であり、
統計的有意差も再現性もとれていない。
紹介するデータも有意差のとれるものを扱っておらず
ただ測定した生データを披露するのみ。
なぜかというと、
「未発表の論文用データは公開すべきでない」
という研究者の慣例に従ったこと
そして
「いろんな方から間口を広く主観データをもっと集めたい。」
というブログならではの目的があったからです。
なので、味センサーや特殊な実験装置は一切使わず
(フリーズドライ装置だけは使いましたが)
家庭用品だけで調理し、自分の舌だけで味わっています。
間口を広げたおかげか、
某有名まとめサイトにも紹介を頂き、最近は
コメントも増え、とうとう昆虫食レポートまで頂けるようになりました。
「◯◯という木に××という昆虫がいて△▽して食べたら□□でしたよ!」
とか
「テメー☆☆がうまいとか言ってたけどクソマズじゃねえか!」
このようなコメントが
記事の末尾に溢れかえる日も近いでしょう。
そして、
「未満」のこの研究を
学問として成立させるためには
ある昆虫について
昆虫学をベースに飼育繁殖から始め
味や栄養を定量的に評価し
健康につながる微量元素や
独自の生態を利用した養殖につなげ、
それを使ったメニューを考案し振る舞う
そんな
ディープな「昆虫食学」で
学位をとる、そんな後輩が現れるのを期待します。
私は残念ながら
学生でいられる予算と期間が
そろそろ限界を迎えるため、ボスの指導のもと、
バッタの生理生態学を中心とした
「応用昆虫学」で学位を狙っていきます。
悔しいですが
バッタ博士やクマムシ博士のような
いい論文をきちんとまとめることが出来ておらず
今のところ、
職業研究者に至るには到底業績が足りません。
ただ、
研究者のポストを得られなくとも
昆虫食の研究は続けますし、
幸いなことに昆虫食研究には
高額の予算を必要としません。
野良研究者、兼業研究者としてでも
続けていくつもりです。
嬉しい事に、食用昆虫科学研究会には
将来有望な後輩や仲間が多くいますので
私が直接サポートすることで
昆虫食学を修了できるメンバーも
できることでしょう。
近い将来
応用昆虫学の一分野として
「昆虫食学」が出来る日を夢見ています。
「味見に際して注意すべき昆虫」として、
マメハンミョウやツチハンミョウ、アリガタハネカクシの
ような体内に強い毒のある昆虫がある一方、
採集にあたって注意すべき毒を持つ生物
も抑えておく必要があります。
毒のある毛虫の中でも、最も有名で、
被害件数の多いものがチャドクガではないでしょうか。
チャドクガ Euproctis pseudoconspersa
本州四国九州に分布し、幼虫はツバキ、サザンカ、チャなどのツバキ科の植物の葉を食べる
成虫は年二回発生。卵で越冬する。若齢幼虫は群生する
この長くて白い毛は毒ではなく、
胴体中央部のモリっとしたコブに
毒刺毛が30〜50万本密生しているとのこと。
恐ろしいですね、
この有毒毛は卵や繭の表面幼虫の脱皮殻にも残存していて、
皮膚に刺さると炎症をおこす。
かくと刺毛が折れて更に刺さり、悪化する。
もうれつに痛くてかゆいそうです怖いっす。
これが噂の幼虫の脱皮殻。
これが食べられるのか、
本当に食べられないのか、確認すべきでしょうか。。。。
参考
炭火に放り込んだら食べられるような気もします。
10月に羽化するそうなので、今のうちに考えておきたいです。
今回は味見はありません。写真もありません。地味記事です。
5W1H という情報の整理法をつかって
養殖食用昆虫の研究の方向性を整理したいと思います。
まず5W1Hとは コトバンクより。
「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」という6つの要素をまとめた、情報伝達のポイントのこと。5W1Hに沿って整理し、5W1Hにあたる内容を相手に伝えるようにすると、情報をわかりやすく、もれなく伝達することができる。もとは新聞記事を書く際の原則だが、ビジネスの場面では報告書・メールの作成時や、口頭で状況を説明する際に応用される。5W1Hに「どのくらい(How much/How many)」を加えて、5W2Hとすることもある。
これを昆虫食に対して当てはめると
Who 人類全てが
Why 食糧の効率的増産のため
When 今でしょ
What 100万種いる昆虫の中から
Where 各地域で
How much 経済規模を考慮して
How 昆虫の養殖・調理法を開発する
となります。(2Hとなりました)
昆虫を利用するにあたって最もわかりやすい優位性は「多様性」です。
ヒトと同じ生息域・陸上において昆虫は多様に種分化し、進化したことから、
その優位性を利用するには、目的・地域に応じた昆虫種を選択し、
育種して養殖法を開発することが必要です。
昆虫を人為的に天敵から「隔離」することで、
ヒト用の生物資源としての昆虫を確保することが将来の養殖昆虫の基本的な形となるでしょう。
ですが今のところ
「昆虫種の選択にあたって検討すべき項目」すらまとまっていない状態といえます。
養殖法が分かっているものは数十種類程度で、
カイコ・ハチなどの特殊な機能を利用する家畜昆虫や
ただ小規模に飼いやすく・安いエサで短期間によく増えるペット用生き餌などがほとんどです。
そのようなたった数十種類の中でのみ「養殖昆虫食」の論文が出されているのが現状です。
(アリを養殖してみようとしたら体重が増えなかったテヘ というお粗末な論文もあります)
残りは世界の採集昆虫を養殖法を確立せずに栄養だけ比較したものがみられます。
文化的に食べられている採集昆虫だけでも1900種あるので、候補としては有望ですが、
100万種とも言われる昆虫の種多様性を活かしているとは必ずしも言い切れません。
数十種の極めて狭い範囲の昆虫ををムリヤリ全世界に適応させると
今まで人類がやってきた家畜哺乳類(14種類)を全世界に輸出し、
森を切り開き在来生物を駆逐し、
低効率な食料生産と土地の劣化を招いた悲劇と同じ轍を踏むことになってしまうでしょう。
ということで
ある人が◯◯な食料生産をしたい
という課題に対して
この昆虫を(あるいは別の生物を)
この場所で
このように生産すべし、というガイドラインを設けること。
が食用昆虫の学問的なゴールになると思われます。
ですが、
今のところ膨大な昆虫学の知見をどうピックアップするのか
昆虫学者とどう連携を取っていくのか(飼育法の確立だけでは論文にならない)
食用昆虫の学会を作る事も含め
やっていかねばならないと思います。
道のりは遠いですし
若干早まったのかな(笑)という焦りもありますが
「あ〜イナゴなら食うよね」という日本の素晴らしい昆虫食文化が薄〜く残っているうちに
将来性を提示できるよう、しばらく頑張ってみようと思います。
5W1H という情報の整理法をつかって
養殖食用昆虫の研究の方向性を整理したいと思います。
まず5W1Hとは コトバンクより。
「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」という6つの要素をまとめた、情報伝達のポイントのこと。5W1Hに沿って整理し、5W1Hにあたる内容を相手に伝えるようにすると、情報をわかりやすく、もれなく伝達することができる。もとは新聞記事を書く際の原則だが、ビジネスの場面では報告書・メールの作成時や、口頭で状況を説明する際に応用される。5W1Hに「どのくらい(How much/How many)」を加えて、5W2Hとすることもある。
これを昆虫食に対して当てはめると
Who 人類全てが
Why 食糧の効率的増産のため
When 今でしょ
What 100万種いる昆虫の中から
Where 各地域で
How much 経済規模を考慮して
How 昆虫の養殖・調理法を開発する
となります。(2Hとなりました)
昆虫を利用するにあたって最もわかりやすい優位性は「多様性」です。
ヒトと同じ生息域・陸上において昆虫は多様に種分化し、進化したことから、
その優位性を利用するには、目的・地域に応じた昆虫種を選択し、
育種して養殖法を開発することが必要です。
昆虫を人為的に天敵から「隔離」することで、
ヒト用の生物資源としての昆虫を確保することが将来の養殖昆虫の基本的な形となるでしょう。
ですが今のところ
「昆虫種の選択にあたって検討すべき項目」すらまとまっていない状態といえます。
養殖法が分かっているものは数十種類程度で、
カイコ・ハチなどの特殊な機能を利用する家畜昆虫や
ただ小規模に飼いやすく・安いエサで短期間によく増えるペット用生き餌などがほとんどです。
そのようなたった数十種類の中でのみ「養殖昆虫食」の論文が出されているのが現状です。
(アリを養殖してみようとしたら体重が増えなかったテヘ というお粗末な論文もあります)
残りは世界の採集昆虫を養殖法を確立せずに栄養だけ比較したものがみられます。
文化的に食べられている採集昆虫だけでも1900種あるので、候補としては有望ですが、
100万種とも言われる昆虫の種多様性を活かしているとは必ずしも言い切れません。
数十種の極めて狭い範囲の昆虫ををムリヤリ全世界に適応させると
今まで人類がやってきた家畜哺乳類(14種類)を全世界に輸出し、
森を切り開き在来生物を駆逐し、
低効率な食料生産と土地の劣化を招いた悲劇と同じ轍を踏むことになってしまうでしょう。
ということで
ある人が◯◯な食料生産をしたい
という課題に対して
この昆虫を(あるいは別の生物を)
この場所で
このように生産すべし、というガイドラインを設けること。
が食用昆虫の学問的なゴールになると思われます。
ですが、
今のところ膨大な昆虫学の知見をどうピックアップするのか
昆虫学者とどう連携を取っていくのか(飼育法の確立だけでは論文にならない)
食用昆虫の学会を作る事も含め
やっていかねばならないと思います。
道のりは遠いですし
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将来性を提示できるよう、しばらく頑張ってみようと思います。
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プロフィール
HN:
Mushikurotowa
HP:
性別:
男性
趣味:
昆虫料理開発
自己紹介:
NPO法人食用昆虫科学研究会 理事長
このブログは以下に移動しました。http://mushi-sommelier.net
2008年「なぜ昆虫に食欲がわかないのか」研究を開始
食べたらおいしかったので「昆虫食で世界を救う方法とは」に変更。
昆虫の味の記載から、昆虫の特性を活かしたレシピの開発、イベント出展、昆虫食アート展覧会「昆虫食展」まで、
様々な分野の専門家との協力により、新しい食文化としての昆虫食再興を目指す。
2015年 神戸大学農学研究科博士後期課程単位取得退学
テーマは「昆虫バイオマスの農業利用へむけたトノサマバッタの生理生態学的解析」
2018年よりラオスでの昆虫食を含めた栄養改善プログラムに専門家として参加
このブログは以下に移動しました。http://mushi-sommelier.net
2008年「なぜ昆虫に食欲がわかないのか」研究を開始
食べたらおいしかったので「昆虫食で世界を救う方法とは」に変更。
昆虫の味の記載から、昆虫の特性を活かしたレシピの開発、イベント出展、昆虫食アート展覧会「昆虫食展」まで、
様々な分野の専門家との協力により、新しい食文化としての昆虫食再興を目指す。
2015年 神戸大学農学研究科博士後期課程単位取得退学
テーマは「昆虫バイオマスの農業利用へむけたトノサマバッタの生理生態学的解析」
2018年よりラオスでの昆虫食を含めた栄養改善プログラムに専門家として参加
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